セールスの成功原則と幸せな金持ちになる方法「ユダヤ人大富豪の教え」①

20代に読書した本のネタバレを2回に分けて5分で解説していきたいと思います。今回はこちら。

ユダヤ人大富豪の教え」本田健

私のモチベーションを上げた本。2003年に発行され、今も売れ続けている本です。当時ちょっとウサン臭いと思いつつ、読んでみたら行動力を上げるヒントがちりばめられていました。

ユダヤ人大富豪の教え」ってどんな本?

「ユダヤ人大富豪の教え」本田健著

ユダヤ人大富豪の教え」本田健

自己啓発本といったところでしょうか。主人公の名もない“僕”がゲラーという名のユダヤ人の老人と出会って、試されるような質問に対して気づきを得て、成功者へと近づいていくフィクションストーリー。

主人公は、海外へ成功のヒントを探しに出かけ、ビジネスで成功したゲラー氏を見つけて即行動。成功の秘訣を教えてくれと頼みます。ゲラー氏は親切そうなのに一筋縄ではいかないキャラクターで“私が出すテストにパスしたらいいでしょう”と試練をあたえてふるいにかけます。その試練がレベル高めW

彼の出したテストとは、「私はこの若者が人生で成功するのを心から応援する」と書いた紙に1000人分の署名を三日以内にもらってこいというものだった。

えぇ〜!1000人!?ってツッコミ入れました。

主人公は試行錯誤して絶望的な気分に打ちのめされつつも“なんらかの仕組みが必要だ”と、できない理由ではなく、できることは何かを考えます。そして、友人からもらった千羽づるの折り紙を無料で配るかわりにサインをもらうというヒラメキを行動にうつします。

ヒラメキアイデアが功を奏し、「実業家として成功する3つの要素」を持つと認められた主人公はゲラー氏の試験に合格するわけです。そこから幸せな金持ちになるレッスンがはじまっていきます。

ただの拝金主義の金持ちではなくて、“幸せな金持ち”になって物心ともに豊かになるにはどうしたらいいか。そのためには正しいお金の考え方と使い方を知り、「自分が楽しい、好きだと思うことをしろ」ということが書かれています。

日本にはびこる「お金は汚いものだ」という洗脳されている若者には、既成概念にギモンを感じるキッカケになるかもしれません。拝金主義ではなくて、 「お金=信頼・自由」という考え方を大富豪は教えています。

幸せなお金持ちになるための17の秘訣をもくじから予想

もくじから分かるのは、「あたりまえじゃん?」っていうこと。でも、ストリーにそって「自分だったら」に置きかえるとリアルになってくると思います。

もくじ引用

  • 《プロローグ》衝撃的な出会いと最初の試練
    • ゲラー氏から与えられた最初の試練
    • 幸せな金持ちになるレッスン開始
    • 「お金のことを忘れなさい」
    • 世の中の現実と向き合う
  • 《第1の秘訣》社会の成り立ちを知る
    • サービスの質と量で報酬額は決まる
    • 自由人と不自由人ー立場が幸せと豊かさを決める
    • 自分で商売をやることは、辛く苦しい生き方になり得る
    • それぞれの職業、立場には独自のルールがある
  • 《第2の秘訣》自分を知り、大好きなことをやる
    • 幸せに成功するために、大好きなことをやる
    • 得意なことと好きなことの違い
    • 「好きなこと」のもつパワー
    • 「好きなこと探しの旅」に出るときに気をつけること
  • 《第3の秘訣》ものや人を見る目を養い、直感力を高める
    • 舵取りが悪ければ、豪華客船でも沈む
    • 運や人生の周期を見極める
    • 人の器、会社の器を見極める
    • 直感力を養う
  • 《第4の秘訣》思考と感情の力を知る
    • 思考が人生を形づくり、感情が人生をコントロールしている
    • 内面で起きている自分自身との会話を紙に書くこと
    • フォーカスの力
    • 人生を信頼する力をもつ
  • 《第5の秘訣》セールスの達人になる
    • その「モノ」をいかに売るか
    • 深い喜びが得られる「売れる」サイクル
    • 行動心理学がわかれば売れる理由がわかる
    • 成功者のリズムを手に入れる
  • 《第6の秘訣》スピーチの天才になる
    • 自分の感情を目の前にいる人たちと分かち合う
    • 日常的に話す言葉が運命をつくる
  • 《第7の秘訣》人脈を使いこなす
    • 人間は、同じような人間でグループをつくりたがる
    • いい人脈が成功に不可欠なわけ
    • 人と接するときの心構え
    • 絶対的な友情は、人生で最も大切な財産
  • 《第8の秘訣》お金の法則を学ぶ
    • お金の感性を養う
    • お金にいいエネルギーを入れる
    • お金の知恵を身につける
    • お金の法則を学ぶ意味
  • 《第9の秘訣》自分のビジネスをもつ
    • 利益率の高いビジネス、低いビジネス
    • 人の喜ばせ方で収入が変わる
  • 《第10の秘訣》アラジンの魔法のランプの使い方をマスターする
    • 達成できたことと、達成できなかったことのリストをつくる
    • イメージと潜在意識の力を使って、目標を設定する
    • なぜ、目標達成に失敗するのか
  • 《第11の秘訣》多くの人に気持ちよく助けてもらう
    • 「一人」で成功している人はいない
    • 専門家の協力をうまく得る
  • 《第12の秘訣》パートナーシップの力を知る
  • 《第13の秘訣》ミリオネア・メンタリティを身につける
    • 豊かに生きるための世界観をもつ
    • セルフイメージを高める
    • 意識の違いが人生に差をつける
    • 「豊かさ意識」の高め方
  • 《第14の秘訣》勇気を持って決断し、情熱的に行動すること
    • どんなことでも、自分の意志で決定する習慣をつける
    • 自分が望んだものなら、すぐに決められる
    • 成功するには行動力と決断力がものを言う
  • 《第15の秘訣》失敗とうまくつき合う
    • 何を失敗と考えるか
    • 現在に意識を集中させる
  • 《第16の秘訣》夢を見ること
    • 夢を追いかけると人生が変わる
    • 人が自分らしく豊かになれる世界
  • 《第17の秘訣》人生がもたらす、すべてを受け取る
    • いいことも悪いことも解釈の仕方しだい
    • 成功と栄光が人生にもたらす7つの関門
  • 《エピローグ》最後の試練ービジョン・クエス
    • 一人の人間に与えられた力の大きさを知る
    • 新たな自分と出会う旅立ちのとき
    • ゲラー氏からの最後の手紙

読みかえしてみたら、30代になって理解できることが多かったです。当時は疑ってかかるところもありましたけど、社会経験が長くなって、数万人に出会った中で「おっしゃるとおりだったな」と思う点がチラホラ。若さと素直さって大切だなって思いましたw

他ベストセラーのサクセスストーリーと比較してみる

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ユダヤ人大富豪のゲラー氏があたえた試練って、アメリカの学校では普通なことらしいですね。

子供のうちから実際にお金を稼ぐ・増やす授業が行われたり、学生のうちに株の授業が行われたりと、「お金」をコントロールする能力をやしなう機会に恵まれてるみたいでうらやましい限りです。明治時代や戦後にアメリカやヨーロッパのマネをするんなら、そこもマネすればいいのに!って思います。

ゲラー氏の試練は今読みかえしてみるとその意図が分かります。無名のうちに1000人に応援されるような人間ならば、投資する価値がある人材だってことでしょう。自分の時間と労力をかける人間に値するか否か。合理的に主人公を試すあたりが、金持ちと貧乏人の違いなのかもしれません。

なんだか、初回にネタバレした「夢をかなえるゾウ」のシチュエーションとかぶりますけど、こっちの方が入り口のミッションのレベルが高く、だんだんと易しくなっていく感じがしました。

「夢をかなえるゾウ」の著者は自己啓発本をたくさん読書していたそうですから、おいしいところを組み合わせて「私ならできるかも」という親しみやすい内容になっている気がします。

ゲラー氏とガネーシャに弟子入りした“僕”の土俵が、資本主義か社会主義かの違いなって思いました。読みくらべて、自分に合う本で啓発してみては。

ユダヤ人大富豪の教え」で何が変わった?セールスで成功した実例

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上のもくじ、“《第5の秘訣》セールスの達人になる”についてピックアップ。

私も過去セールス経験を積んでいます。この本に影響されたからというわけではありませんが、苦手意識を克服する一つの原動力になりました。

セールスの成功5原則

  1. 絶対売ると決める
  2. 信頼される人柄になる
  3. イメージを描けるように話し、感情に訴える
  4. 商品・サービスに完璧な知識をもつ
  5. クロージング(契約)のテクニックをもつ

じつはショップ店員の以前は広告代理店の営業でした。上の5つの原則はシンプルでありながら、とても重要。現場のベテラン営業マンで売れている人ほど徹底していたなぁと感じます。

成功5原則をまじえて私の成功体験(実例)を要約してお話しします。

  • 2つ目の“信頼される人柄になる”では「お客様にはウソを言わない」ということを徹底していたら信頼を得られるようになった。
  • 3つ目の“イメージを描けるように話し、感情に訴える”では対面ではなくて横に立って話しかけ、ラフ原稿や既成の広告・コピーを引用してイメージさせるよう努めて、年間100社以上の新規契約を獲得した。
  • 4つ目の“商品・サービスに完璧な知識をもつ”ではショップ店員時代、ショーケースのブランド商品を積極的にネットでリサーチし、自分が興味をそそられたワードをそっくりトークに引用したらおもしろいようにお買上げにつながった。
  • 5つ目の“クロージング(契約)のテクニックをもつ”では、商品知識を知っているだけでは足りない。「間の取り方」や「モノの言い方」「心理学」「ロジカルシンキング」など多角的な知識を読書で補っていくことで切返しトークが洗練され、契約成功につながった。(1つ目の“絶対売ると決める”というマインドを秘めておくことが大切)

セールスはやりたくない仕事ワースト5に入ってましたけど、「売り方」を知っている人間は強いと思ったし、若いうちに経験しておけば大抵の仕事への抵抗感が少なくなって可能性の幅が広がるって思ったんです。

今、仕事で関わった上司たちによく言われてきたのは「平均以上になんでもできるから助かる」と評価されます。器用貧乏みたいでうれしくないんですけどね。これからは「○○に秀でている上になんでもできる」って言われるようになりたいです!

1回で終わるはずだったんですけど、読みかえしていたら記録しておきたいことが多々出てきたので、復習がてら次回もこの本の続き「ビジネスの成功5原則」を書きたいと思います!

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